【音楽DVD】ジェフ・ミルズ/ライブ~ブルー・ポテンシャル ― 2010/11/18
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オーケストラとの共演というと、ついディープ・パープル
しかし、先駆けとなったパープルやウェイクマンなどは、(時代的にも)どうもその動機がクラシック・コンプレックスから来ているように感じられ、実際にその共演が成果を上げたとは言い難い。
近年の“共演”ブームから感じられるのは、話題づくりも無論あるだろうが、むしろアンプラグド・ブームがそうであったように、自分たちの楽曲に新たな光を当て、その魅力を再認識したい、してもらいたいという意志が感じられる。山崎まさよしなども、この方向性だろう。
実際にワタシも、エルヴィス・コステロとブロドスキー・カルテット
それにしても、ダンス・ミュージックとしてリズムが強調されたテクノとオーケストラとの共演というのは、いささか驚いた。この企画がミルズ側からのものなのか、オーケストラ・アレンジを担当したトーマス・ルッセル側からのものなのかはワタシには判らないが、いずれにせよ前述したように、“狙い”はミルズ・ミュージックの再構築/発見であることは間違いないだろう。
そしてこのDVDは、05年夏、南仏モンペリエ近郊のポン・デュガール遺跡を会場に、総勢80人のオーケストラとミルズが共演した記録である。
そもそも熱心なリスナーではないワタシには、メロディーらしきメロディーを判別できないミルズの曲を、どのようにオーケストレーションしていくのか興味があったが、意外にオーソドックスに楽曲を紡いでいく。
どうやらミルズの楽曲にモチーフにしながら、ルッセルが新しい旋律も加えていったようなのだが、オーケストラの面々は淡々とスコアをこなし、ミルズは黙々とリズム・トラックを弾き出すといった風情。
ときどき、ミルズはターンテーブルから離れて、自分の楽曲に耳を澄ますという姿も見られるなど、やはりこの共演は新たな“発見”を目指したものだろうか…。
デトロイト・テクノの創始者として、あるいはミニマル・テクノの伝道師としてダークでアグレッシヴなイメージが強いミルズの楽曲だが、たしかにときにオーガニックな雰囲気を漂わせるなど、本人たちにとっては新鮮な体験だったのかもしれない。
がしかし、ワタシにはハッとするような発見も、共演による“ケミストリー(化学反応)”もほとんど感じられず、少々退屈した。
むしろオーケストレーションするならば、(前述のように)charichari(井上薫)などのオーガニック系と共演したほうが、相性はいいのではないだろうか…。
EL&Pの現代音楽化など、ジャンルを超えての成功例も顕われてはいるにはいるが、テクノの“進化系”は、別の方向で期待したい。
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