【落語】「残暑、Wホワイト落語会、よたび」三遊亭白鳥 桃月庵白酒 二人会 ― 2011/09/07
まずはハンドマイクを持った二人が登場し、この日の割引グッズである「白いハンカチ」を観客にかざしてもらっての記念撮影もまじえるなど、軽妙な掛け合いトークで場を温める。
話の内容から、「今日は怪談噺かな…」と推測したが、白酒師匠の一席目は「松曳き」。古典落語でお馴染みの粗忽者同士の珍妙なやりとりがやがてシュールな味わいさえ醸しだすという流石の話術だが、もともと人格が混濁する(?)などややこしい噺なので、ややわかりにくい描写も。
一方、白鳥師匠はトンデモないネタを持ってきた。
「女性芸人の怨念を描いた」という「珍景かさねが真打」は、本人をはじめ白酒師匠から弟子、女流落語ら「実名」で落語界のお歴々がバンバン飛び出す実録(?)業界裏話落語。とにかく危ない暴露話(?)が満載で、とてもここでは内容を書け(ききれ)ない(笑)。
なんと「中入り」を挟んでので50分にも及ぶ大ネタだが、話の入りで白鳥師匠の弟子同士の会話に「野ざらし」が、終盤の大怪談大会に見事につながるなど、メチャクチャだがよく出来た(?)噺。落語をまったく知らない御仁には「?」だらけの噺だろうが、ワタシらには抱腹絶倒の白鳥ワールド。
それを受けて白酒師匠は、「彼(白鳥)は一体どこへ行こうとしているんでしょうかね?…」とマクラでやって会場爆笑。世界を一気に、自分の土俵に引き込んでの「不動坊」。幽霊は登場するものの、こちらも古典落語お馴染みのドタバタ騒動を楽しく聴かせる。
「替わり目」の酔った亭主など、この人は人のいいおっちょこちょいを描かせたら絶品で、ここでも未亡人との縁談を持ちかけらて夢見心地の男らが、観客を夢見心地に…。
新作と古典、芸風も違うのに、なぜか通奏する笑いを感じる二人。方向に違っても、客を思いっきり幸せにするぞ、という心意気がそう感じさせるのだろうか。
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