【CD】Bellowhead(ベロウヘッド)/Hedonism ― 2010/12/28
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音楽評論家の五十嵐正氏の記事(ミュージック・マガジン12月号)を目にするまで、寡聞にしてワタシもこのバンドの存在は知らなかったのだが、最新作『Hedonism』(2010年)を一聴して、その魅力に惹きつけられた。
2004年英国デビューの同バンドは11人編成で、各自がギター、ブズーキ、フィドル、パイプス(笛)、フィドル、オーボエ、チェロ、フィドル、パーカッション、サックス、トランペット、トロンボーン、チューバといったさまざまな楽器を持ちかえて演奏する。
なんといってもこのバンドの新味は、通常ギターやフィドルを中心とするトラッドに、大胆に管弦楽器の導入したことで、その勢いあるブラスセクションは東欧のクレッツマーを彷彿させ、ストリングスはまるでオーケストラのように鳴り響く。通常のトラッドには収まりきらない、ダイナミックでミクスチャーなサウンドが魅力になっている。
本CDに収録された全11曲のうち9曲がトラッドだが、冒頭の①「New York Girls」からしてノリノリの出来。ブラスが冴える②「A-Begging I Will Go」、ポルカなインスト曲③「Cross-Eyed And Chinless」を挟んで、クラシカルな響きで始まるドラマティックなナンバー④「Broomfield Hill」へと続く。
ニューオリンズのブラス・バンドも思わせるボトムの効いた⑤「The Hand Weaver And The Factory Maid」ではストリングが大胆に挿入され、⑥「Captain Wedderburn」はメランコリックに、シャンソンの偉人・ジャック・ブレル作の⑦「Amsterdam」はドラスティックに謡いあげる。
⑧「Cold Blows The Wind」は猛々しく、⑨「Parson's Farewell」はダンサンブルに、まるでパンクな⑩「Little Sally Racket」…といった具合にそのサウンドはじつに多彩だ。
BBCラジオのフォーク・アワードで最優秀ライヴ・アクトに何度も選ばれているというからには、ライヴで本領を発揮するバンドなのだろうが、その勢いと高揚感は見事にこのCDにもパッケージされているように思える。
大編成でのスタジオ・ライヴ録音にするために、あのアビーロード・スタジオを選び、その広いスタジオで空間を生かした録音がなされたことも功を奏したようだ。
*参照:「New York Girls」のYou Tube映像↓
メンバーが勢揃いしたジャケット写真も、かつてのデラニー&ボニー&フレンズやジョー・コッカー マッド・ドッグス&イングリッシュメン
ぜひともそのライヴを観(聴い)てみたい注目のバンドにして、必聴の一枚。
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