【CD】KIMONOS(キモノズ)2011/01/06

KimonosKimonos
KIMONOS

EMIミュージックジャパン 2010-11-17
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ZAZEN BOYSの向井秀徳とLEO 今井によるユニット「KIMONOS(キモノズ)」のデビューアルバム。そのユニック名をストレートに顕した浮世離れしたジャケットとともに、摩訶不思議な音楽世界を開示している。

そのエロクトロニカなサウンドは一聴して、新世代のニューウェーブ/テクノとも受け取れるし、浮遊感のあるヴォーカルはどこか懐かしくもある。

二拍子がループするミニマムな①「No Modern Animal」で無国籍なサウンドを響かせ、まるで民謡のような呼びかけで始まる②「Haiya」はYMOを彷彿させる土俗的なテクノ、③「Soundtrack To Murder」ではダブ・サウンドに乗せて近未来的なきらびやかさを聴かせる。
パーカシッヴな④「Mogura」では煽動的なヴォーカルも印象的で、テクノ・ポップな「Miss」は高橋幸宏ばりの物憂げなヴォーカルも相まってもろYMOな世界、続く⑤「Sports Men」は教授がロビン・スコットとコラボった『THE ARRANGEMENT』 が思い出され…。

といった具合に、全体のテイストは80年代的なのだが、そこにエロクトロニカやエスニックな風味が加わり、まさにジャケットにあるように着物をまとってテクノを興じるかのような“まがいもの”チックなポップ・ワールドが展開される。
⑧「Almost Human」の如く、HumanだけどそのまんまにしておけないAlmostなサウンドがじつに心地よい。
「Almost Human」のYou Tube動画↓

このユニットが今後どのような世界を創りあげていくか興味は尽きないが、YMOがそれによって世界的な評価を得たように、さらにディープでポップなTOKYOサウンドを期待したい。

◆『KIMONOS』の参考レビュー一覧(*タイトル文責は森口)
熟聴に値する情報量と心地良さ Let the Music Talk
諧謔とエレクトロニックの素晴らしい賜物 ele-king Powerd by DOMMUNE(野田努氏)

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