庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』2010/06/12

庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』を観劇(6月10日・シアタートラム)。
なるほど、葬式が『お葬式』、納棺が『おくりびと』というエンターテイメントになりえるのならば、手術だってなるはずだ!と作・演出のタニノクロウ氏は思ったに違いない。実際に精神科医だという氏は、研修で10時間の大手術を見学したことが本作の契機になっているというが、なるほど。なにしろ、手術シーンを一糸乱れぬ演技(?)、手さばき、身のこなしで演出(?)してしまうのだから、スゴイ!( ^ ^ ;
ところが、「手術ショー」と銘打っているだけあって、当初シリアスに進んでいく手術が、次第に荒唐無稽な、ドタバタ劇に…。音楽をうまく絡めて、タニノ氏の言うところの「楽しめる」作品となった。
たしかに作り物とはいえ、臓器や血が溢れる本作は、「映画」というよりもまさに「演劇」的。
フェリーニや寺山、鈴木清順を思わせる幻想的な(表題どおり)アングラ感も。

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