最近観た映画2010/06/19

『夕凪の街 桜の国』(2007年・監督:笹々部清)
じつは大絶賛された原作マンガにあまりピンとこなかったので、期待せずに観たのが…ヨカッたです( ^ ^ ; 。広島で被爆した家族を3世代にわたって丹念に描き、半世紀前の出来事と今をしっかり繋いでいる。オーソドックスな演出ながら見応えありの佳作。

『闇の子供たち』(2008年・監督:阪本順治)
こちらもどっと重いテーマで、タイと日本を舞台にした児童(臓器)売買の小説を原作としている。やっぱりキモは原作にない(という衝撃の)ラストだろうな。ここでも、問題は繋がっているのだ、という提起がなされている。

『シークレット・サンシャイン』(2007年・監督:イ・チャンドン)
なるほど「密陽(ミリャン)」は英訳すれば表題になるのか!?  『オアシス』で障がい者と犯罪者の愛を描いた異才チャンドン監督が今回描くのは、犯罪に巻き込まれたシングルマザーと不器用な男のラブ(?)ストーリー。その仕掛けに、児童誘拐や宗教を絡ませ、表題どおり痛々しくも「密やかな陽差し」さす物語に仕上げている。