最近読んだ本2010/02/20

『ラヴィン・ザ・キューブ』(森深紅著・角川春樹事務所)
父の介護をしながらロボットメーカーで働く、デキる女性ワーカーを主人公においたSF労働小説(というジャンルがあるかどうか知らんが…)。冒頭の工事シーンからして、これ映像化されないの?というぐらい緻密な描写から始まり、映像が喚起される最新「人形兵器ロボット」をめぐる攻防が続く。ラストはなんか凡庸だが、ワーキングウーマンの悲哀をも盛り込んだその筆力はなかなかのもの。ホント、これ映画化されないの?

『デジタルコンテンツをめぐる現状報告 出版コンテンツ研究会報告2009』
(出版コンテンツ研究会著・ポット出版)
表題どおりデジタルコンテンツをめぐる近年の動きとそれに対応する(できていない?)出版界の状況を分析・報告したシゲキ的な内容。ネット仕掛け人・小林弘人氏をはじめ、錚々たるメンバーによる論考と発言が満載。ワタシ的には、沢辺均・ポット出版社長の問題意識に共感を覚えることしきり。とてもベンキョウになりました。

小劇場ワンダーランド(ぴあMOOK・ぴあ)
近年の小劇場の動きが知りたくて講読した本。ワタシ的には、1990年以降の小劇場については、ほとんど無知なのでカタログ的な内容ながらとっても便利。「目利きが推薦!劇作家ファイル」には知らない劇作家・劇団がフムフムと、多数。1960年代~2000年代を俯瞰した「小劇場が生んだクリエイター」など、歴史的な流れを知るうえでも役立ちマシた。

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