【本】ベジタリアンの医学2010/08/30

『ベジタリアンの医学』蒲原聖可著(平凡社新書)
かつてワタシも1年ほどペスコ・ベジタリアン的な生活を送っていた。
鶴田静サンに触発を受けたのと、本書で書かれているとおり牛肉や豚肉からエネルギーを得るのに膨大な飼料穀物を必要としており、植物から摂ったほうが効率がよいからだ。
筆者もベジタリアンだそうだが、本書のスタンスは「思想的」にではなく「科学的」に、その効用を説くものだ。なにしろ日本では今、年間35兆円を超える医療費をかけられている。「生活習慣の予防や改善に関して、ベジタリアン食のほうが非ベジタリアン食よりも好ましい」ということをさまざまな実証データを引いて説明している。
ペスコ~がそうであるように、ベジタリアンにもさまざまな種類があり、その食生活で足りない栄養素が出てくることまで言及し、日本人によって広められたマイクロバイオティックス(玄米生食法)が、一部で主張されるガン患者の延命効果は「明らかではありません」と言明するなど、科学者としての良心を感じる。
ベジタリアンの生活習慣を「医学」の面からわかりやすく解説して本として、こーいう本は貴重だと思うし、今後の議論の「基調」にもなると思う。

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