最近観た映画2010/08/15

『サマーウォーズ』(2009年・監督:細田守)
こ、これは傑作だ!『ぼくのなつやすみ』『トロン』かぁ~!ネット仮想世界での、造形を観よ!『家族ゲーム』は終わった。日本アニメの未来は、ハヤオからマモルに託されたのだ!

『キャピタリズム マネーは踊る』(2009年・監督:マイケル・ムーア)
賞などには恵まれたなかったが、ワタシ的には大国アメリカの医療問題に切り込んだ前作『シッコ』は、ムーア監督の最高作でないかと思ってる。で、本作のテーマはデカイ。何しろ「資本主義」だ! おマエは、マルクスか!とツッコミを入れたくなるが、そこはこの監督がうまくのは、冒頭から昔の映像を映し出して意表をつくなど、「笑いのツボ」を忘れない。
重い(デカイ)テーマで何とか2時間以上、観客を引っぱっていけるのは、何といってもこの人のユーモアセンスに他ならないだろう。
日本国憲法を引き合いに、ええっ、アメリカの労働者には「団結権」がなかったのぉ!?と、驚きの事実も続々…。アンドレ・ザ・ジャイアント、麻生太郎、昭和天皇などが、意外なカメオ(笑)出演もしている。( ^ ^ ;

『カティンの森』(2007年・監督:アイジェイ・ワイダ)
ポーランド本国でも長らく歴史の中に封印されてきたというソ連によるポーランド将校虐殺事件を、父親がまさにこのカティンで虐殺されたというワイダ監督が渾身の思いで描いた歴史劇。どの作品も重苦しすぎて、ワタシ的にはあまり肌の合わないワイダ監督だが( ^ ^ ; 、本作もまたこの歴史的悲劇をこれでもか!という鬼気迫る迫力で追い詰める。
し かし、観終わって感じるのは…ワイダ監督が「今頃になって」本作を撮った意図は、「カティンの森」はいまだにセカイじゅうで行われていないか!?という告 発なのかも。ソ連によるポーランドの植民地化と圧政によって封印されてきたこの惨劇は、イラク、チベット、ビルマetc.…のセカイじゅうの虐げられた民 が置かれた状況と重なりやしまいか…と。

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