桂文珍・国立劇場10日連続独演会2010/04/16

上方落語界の実力派とされる桂文珍師匠の連続独演会・楽日(4月15日)を聴きに行く。
ゲストが兄弟子の桂三枝という豪華な顔ぶれで、客席も期待に溢れるなか、前座の桂楽珍が普天間基地移転騒ぎに絡めて出身の徳之島ネタと「上手廻し」で沸かせる。
文珍師師匠の一席目は新作の「老婆の休日」。老親をネタにしたマクラで会場の爆笑をとり、隣席から聞こえてきた「どこから噺に入ったかわからない…」まま場面は病院の待合室となり…爆笑を最後まで途切れさせない、さすがの上方爆笑王ぶり。
続く、三枝師匠は「落語はお客さんの想像力が頼り」というマクラをうまく使い、観客に頭を使わせながら笑かすという、離れ技的な創作落語「宿題」で、ご本人のアタマの良さを披露。
休憩の後、女流大神楽師の柳家小雪で華やいだ後、再び文珍師匠の「百年目」。「10日目で『百年目』を演らせていただきました」と、連続独演会を無事終えて、本人もホッとしたのだろう。最後は、三枝兄を呼び込んで関西風の三本占め。
上方落語の充実ぶりを、東京の演芸本山で知らしめたイベントと言えよう。

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