御名残三月大歌舞伎2010/03/20

忙しくなって更新が遅れ気味…のなか、足を運んだ「歌舞伎座さよなら公演」。
御名残三月大歌舞伎』(3月17日・歌舞伎座)
「語り草になる『道明寺』」という朝日新聞評につられて、初めて観る、初めて行くKABUKI!
で、「道明寺」だが、こーいうのを義太夫狂言というそうで、そうか、片岡仁左衛門演じる菅丞相は菅原道真がモデルなのかぁ…と。で、途中までその仁左衛門の出番はほとんどなく、なんだ結局、玉三郎の芝居じゃん!と思っていたら、後半の仁左衛門の語りだけで演じる芸の凄味が…圧巻。
一転して、つづく「石橋」は中国を舞台した「能」をもとにしている…とかで、ズラリと並んだ三味線や鼓の演者らが居並ぶ派手な舞台で、子役が活躍し、松本幸四郎の早変わり、トンボは切るわ群舞はあるは…と楽しい芝居。
で、結局、歌舞伎ってその名の通り、時空を超えた「歌舞く」エンターテインメントなんだなぁ…と実感。だって、殿様の衣装はまるで中世の騎士だし(楯まで持ってるし( ^ ^ ; )、やたらミエを切るし、なんだかみんな動きが可笑しいし(意味あるんだろうけど)、人情あり、滑稽あり、また乱舞ありと何でもあり…。
「出雲の阿国」が、400年にも前に四条の河原でカブキ者として踊った姿が、時代を経て「伝統芸能」として形をなし、今もまた多くの人たちを楽しませている…うーん、感慨深し。
( ′・`) フゥ‥‥