最近読んだ本2010/06/22

『ルポ 資源大陸アフリカ』(白戸圭一著・東洋経済新報社)
本書を読むと、本当に南アフリカでワールド・カップを開催していて、いいんだろうか? (ていうかよくFIFAがよく南アを開催地に選んだなぁ( ^ ^ ; )という治安最悪の状況が描かれ、スーダンの惨状なども胸が痛くなる。資源を巡り翻弄されるアフリカの現実は、欧米の覇権主義が連綿と続く歴史の暗部なのだろう。著者は、アフリカをアフガンのような「世界が見捨てた国」々にしないために、警鐘を打ち鳴らすのだが…。

『へんないきもの』(早川いくを著・新潮文庫)
これは抱腹絶倒、なぜ本書がベストセラーになったかわかる逸品。神(?)はかくもこのようにな「へんないきもの」をお造りになったのか、生命と進化の不思議に迫る(?)力作!

『ビッグ・ピクチャー ハリウッドを動かす金と権力の新論理』
(ハワード・J・エプスタイン著・早川書房)
断片的には耳にしていたが包括的な書はこれまでなかった、という点においてやはり本書は貴重なレポート。『グラディエーター』のラッセル・クロウは、身体はスタントマンで顔だけCGではめ込んだ(笑)とか、出演者は契約の中に、映画宣伝のプロモーションも含まれていて、とにかく出演作を褒めないといけないとか、ソウダッタノカ!的な発見も多数。