最近観た映画 ― 2010/05/30
『洲崎パラダイス 赤信号』(1956年・監督:川島雄三)
ワタシにとっての川島雄三といえば、あのエネルギッシュな『幕末太陽伝』であるが、こちらは戦後の遊廓(の境界線)を舞台にした、男女の愛憎&人情劇。『細うで繁盛記』(古い!)の新朱三千代のキップのよさと三橋達也のダメダメぶりがいい対比。ラスト近くの二人の下駄をアップにとらえた秀逸なシーン。こんな粋な演出をする監督は、世界でもそうそういないのでは!?
『サラリーマンの死』(1951年・監督:ラズロ・ベネディク)
アーサー・ミーラーによる戯曲の映画化。第二次大戦後の興隆するアメリカの社会の暗部をえぐった辛辣な作品だが、明らかに舞台劇の映画化というストレートな演出。もちろんすぐれた戯曲として楽しめるが。
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