最近観た映画 ― 2010/03/18
『12人の怒れる男』(2007年・監督:ニキータ・ミハルコフ)
あの名作のリメイクだが、本作の成功はチェチェンをはじめとしたロシアの民族(差別)問題を主軸に置いた現代劇に改作した点にあると思う。これだったら、現代アメリカ版、中国版、韓国版、もちろん日本版だってできるじゃん!と思わせる秀逸な脚本。ラストのプチどんでん返しもロシアの厳しい現実を映し出し効果的。
あの名作のリメイクだが、本作の成功はチェチェンをはじめとしたロシアの民族(差別)問題を主軸に置いた現代劇に改作した点にあると思う。これだったら、現代アメリカ版、中国版、韓国版、もちろん日本版だってできるじゃん!と思わせる秀逸な脚本。ラストのプチどんでん返しもロシアの厳しい現実を映し出し効果的。
『ゲロッパ!』(2003年・監督:井筒和幸)
これは楽しい1本! ジェームズ・ブラウン好きのヤクザの親分が刑務所に入る前に、子分たちが本物のブラウンに会わせてあげたい…とお決まりのドタバタ劇となるのだが、本筋は親子愛か。まあ、テレビドラマのようなお粗末な作りといえなくもないが、60~70代文化へのオマージュも含めて、オヤジのファンタジーとして観れば○でしょ。(^_-) ニッ。
『真昼の決闘』(1952年・監督:フレッド・ジンネマン)
おおっ、正午12時の対決の瞬間(とき)まで、劇中時間がリアルタイムに刻むという手法は、元祖(?)『24』じゃん! ゲーリー・クーパー扮する悩める保安官も、従来の西部劇のヒーローとは異なる趣で、公開当時は賛否を巻き起こしたとか。ほろ苦いラストシーンも現代のポピリュズム批判に通じる異色の佳作。
最近のコメント