【映画】緑色の髪の少年2010/08/28

『緑色の髪の少年』(1949年・監督:ジョセフ・ロージー)
これはまったくのメタファー映画でしょう。戦災孤児となった少年の髪が一夜にして緑色となり、それが原因でいじめに遇うという反戦映画だが、「緑色の髪」は黒い肌、性別、人種、民族…とさまざまなものに置き換えることができるし。
つるつる頭の少年が登場する冒頭からショッキングな物語が始まり、少年が過去を語ることによって、その謎が解き明かされていく…という本作がデビュー作となるロージー監督の冴えた演出ぶり。死者となった他の戦災孤児たちとの出会いのシーンなど、ダークファンタジーとしての味つけたっぷり。
ちなみに製作者のドア・シャーリーは、RKOの退社をかけて、時の実権者ハワード・ヒューズの圧力をはね除けて公開にこぎつけたという。

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