最近読んだ本 ― 2010/07/21
『仮想儀礼(上)(下)』(篠田節子著・新潮社)
ありそうでなかった「宗教ビジネス」の起業から興隆、破滅まで記すなかで、人間の「業」を執拗までに描いたメタ小説。著書にはやはり宗教をテーマにした『ゴサインタン』という傑作があるが、本作はもっと人間のドロドロとした部分をこれでもか!というチカラ技で描く。もちろんオウムも9.11後も取り込んで。それにしても『東京島』の桐野夏生と同様、近年の女性作家たちの強力には目を見張るというか、圧倒されます…。( ^ ^ ;
『アメリカは歌う。 歌に秘められたアメリカの謎』(東理夫著・作品社)
日本人には馴染みの薄いカントリーやブルースの歌詞から、アメリカ裏面史をあぶり出す意欲作。片岡義男の『ぼくはプレスリーが大好き』や亀井俊介の『サーカスが来た!』を彷彿させるアメリカ大衆文化論であり庶民史。
『熱狂の仕掛け人--ビートルズから浜崎あゆみまで、音楽業界を創ったスーパースター列伝』(湯川れい子著・小学館)
副題のとおりビートルズから浜崎あゆみまで、音楽業界の仕掛人(呼び屋/イベンター)たちのインタビュー証言集。ベンチャーとして音楽ビジネスに乗り出した生き証人(猛者)たちの業界伝説話はやはり貴重だが、ややお話がお上品すぎて業界裏面史まで迫り切れていないもの足りなさも…。
『アメリカは歌う。 歌に秘められたアメリカの謎』(東理夫著・作品社)
日本人には馴染みの薄いカントリーやブルースの歌詞から、アメリカ裏面史をあぶり出す意欲作。片岡義男の『ぼくはプレスリーが大好き』や亀井俊介の『サーカスが来た!』を彷彿させるアメリカ大衆文化論であり庶民史。
『熱狂の仕掛け人--ビートルズから浜崎あゆみまで、音楽業界を創ったスーパースター列伝』(湯川れい子著・小学館)
副題のとおりビートルズから浜崎あゆみまで、音楽業界の仕掛人(呼び屋/イベンター)たちのインタビュー証言集。ベンチャーとして音楽ビジネスに乗り出した生き証人(猛者)たちの業界伝説話はやはり貴重だが、ややお話がお上品すぎて業界裏面史まで迫り切れていないもの足りなさも…。
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