【LIVE】FUJI ROCK FESTIVAL '112011/08/02

FUJI ROCK FESTIVAL '11
6年ぶりに「FUJI ROCK FESTIVAL」に参戦(7月29日~7月31日・新潟県・苗場スキー場)。といっても今回は、NGOビレッジでのボランティア参加なのでライブ参戦(チラ観も含めて)は少なかったが、以下簡単にレボート。

【7月29日】
毛皮のマリーズ
雨のフジロック '11の幕開けは、毛皮のマリーズから。志磨遼平(ヴォーカル)が、かつてこのホワイトステージを熱狂させた故・清志郎を思わせるかのような怪演。女性ベーシスト(栗本ヒロコ)も含めたビジュアルの弾けっぷりも、この野外フェスの雰囲気にぴったり。
リー・スクラッチ・ペリー wtth マッド・プロフェサー
「レジェンド」の域を出ずに、昔の名前で出ています…今の時代、もっと重低音を効かせなきゃ。
Amadou & Mariam
ワタシもノーチェックだったマリ出身のデュオが、この日の拾い物。アフリカン・ポップとして、さほどの目新しさはないが、リズミックでいながら軽やかなライブ・パフォーマンスは十分に楽しめた。

【7月30日】
少年ナイフ
噂の生ライブに接したことのなかったが、なるほど欧米での人気の秘密はそのキュートさとケレン味か。
LITTLE CREATURES
評価の高いトリオだが、ワタシはCDを聴いてもいまひとつで、ライブでもその印象は変わらず…。
岡林信康
今の岡林氏の音楽にはほとんど興味がないワタシだが、かつての“フォークの神様”が、フジロックの若者たちにどのように受け入れられるのか、興味津々だったが…。いやいや、フジの若者はアッタカイねぇ。演やっていることは上々颱風に遅れること30年だが、和太鼓や尺八、津軽三味線、チャングまで動員してのエンヤトット・リズムに会場は大いに盛り上がる。岡林氏もきっと嬉しかったろうな…。
DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN
こちらもCDは今ひとつで、いい線までいくのに最後に弾けさせてくれないというか、カタルシス不足。残念ながらその印象はライブでも変わらず。
ASIAN DUB FOUNDATION
残念ながらラスト1曲しか聴けなかったが(笑)、さすがの貫祿、さすがのパフォーマンス。

【7月31日】
Nabowa
京都からやって来たオーガニック系ジャム・バンド。うーん、悪くはないのだが、どうしても同じオーガニック系のSpecial OthersやヴァイオリンのフュチーャーがROVOを想起させ(ワタシら世代にはI'ts A Beautiful Dayも!?)て、ちょっと損をしているというか、もうひと工夫の個性が欲しいところ。
GOMA & The Jungle Rhythm Section
じつはワタシが最も期待をしていたライブがこれ。交通事故の後遺症による記憶障害から、見事に立ち直って本人も号泣のパフォーマンス。怒濤のリズムのなか、GOMAの吹く重低音のディジュリドゥが森の中に響きわたり、会場(フィールド・オブ・ヘヴン)はナチャラル・トランスの坩堝。まさに唯一無比の存在。復活おめでとう!
TINARIWEN
サハラ砂漠の遊牧民族がそのままフジロックのステージに挙がったかのようなTINARIWEN(ティナリウェン)。その出で立ちといい、独特の「砂漠のブルース」といい、やはりフジロックにぴったり。
CORNERSHOP
UKインド人兄弟によるCORNERSHOPもそれほど新味はないが、シタールを取り入れた「ノルウェーの森」や、ヒット曲「BRIMFUL OF ASHA」を持つ強みもあって、やはり会場をその名の通りヘヴン状態に。
ALTZ
やや期待した日本のアーティストだが、クラブ・フロアでのプレイ(?)は凡庸にしか聴こえなかったのだが…。
くるり
ラストの数曲に駆け込んだが、すごい人気ぶり。でも、ワタシには中越地震チャリティ(2004年・横浜)での火の出るようなライブの印象が強すぎて、最近のくるりはなんだか青春フォーク・バンドのようで…。
TOWA TEI
もしかしてバンドセットで演るのでは? と覗いてみたらDJプレイ。さすがにノセ方は巧いが、残念ながらワタシは途中リタイヤ。

以上が、FUJI ROCK FESTIVAL '11のワタシの簡単な観戦記。
なにしろ3日間、雨が降り続いたというはFUJI ROCK史上初とかで、過酷な状況のなかで、じっと(いや、歓喜のまま)耳や身体を傾ける参加者たちのFUJI ROCK魂に改めて、感服。
観客減が懸念される中で、今年も11万人以上を集め、大きな事故やトラブルもなかった。いろいろな意味で新たなFUJI ROCK伝説をつくった FESTIVAL '11ではなかったと思う。