【CD】上々颱風/風の祭り~CARNAVAL~2011/01/18

風の祭り~CARNAVAL~風の祭り~CARNAVAL~
上々颱風

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デビュー20周年記念という上々颱風、初のセルフカバー集にして充実作『風の祭り~CARNAVAL~』

上々颱風サウンドの特異性を、今さらとりたてて説明する必要もないだろう。
前身の「紅龍&ひまわりシスターズ」 時代から三線チューニングのバンジョーを取り入れ、日本各地・アジアを中心した世界各地の音楽を取り入れたそのサウンドは、まさに日本が世界に誇るワルードミュージック・バンドの一つとして数えられる。

しかも、そうしたミクスチャー・サウンドを、リーダー・紅龍の言うところの「聴いている人に仲間はずれをつくらない」ポップで大衆歌謡テイストに仕立てたところに人気のヒミツがあった。
場所を選ばないライブも含めて、それはまさに④「流れのままに」の歌詞の如く「しなやかに、軽やか」な音楽であり、活動だった。

本作では、そうした活動から培った既発表の名曲群を、新しいアレンジで提示する。
代表曲である①「愛よりも青い海」ではより軽やかさを増し、紅龍のヴォーカルが全面に出た②「いつでも誰かが」は力強く、④「流れのままに」ではアフロっぽくゆったりとした空間が生れ、⑤「鳥の歌」はチャングが響きわたるダイナミックなサウンドに、と生れ変わっている。

ベスト盤の仕様なのでは、同じレゲエ・チューンなら⑥「メトロに乗って浅草へ」に替わりにワタシなら「菜の花畑でつかまえて」を入れたかなとか、「鳥や獣でさえ/夢をみるというけれど/何故に人だけが夢を見続ける」という詩も泣かせる叙情歌「波と風」も欲しかった、「舟を出そうよ」は? 「歌いながら夜を往け!」は外せないでしょ…と勝手な自己ベスト盤を妄想していたのだが、それも途中でやめた。

そう、これはやはり新しい上々颱風のアルバムとして聴くべきなのだ。
なぜなら、ディープなメッセージソングとして8thアルバム のOne of themとして収まっていた⑧「平和が戦車でやってくる」が、ここではまるで本作のハイライトであるかのように力強く、明るく、輝きを増したナンバーに変貌している。

沖縄リズムが弾ける⑩「ハイ・ハイ・ハイ」、このバンドの姿勢を示すかのような⑩「名もなくまぶしくスチャラカに」と、祝祭感溢れるトラックで終盤を盛り上げ、ライブでの鉄板ネタである映美ちゃん(ヴォーカル)の決めゼリフ「上々颱風はこれからもみなさまと共に、スチャラカ一筋いかせていただきます~!」が高らかに響きわたる。

最後を〆るのは1stアルバム の冒頭を飾った⑫「上々颱風テーマ」の2010年版だ。終わりの始まりのようなこのテーマソングが、21年目を迎えた上々颱風が、また新しい旅へと出立したことを示しているかのようだ。

『上々颱風/風の祭り~CARNAVAL~』の参考レビュー(*タイトル文責は森口)
「上々颱風ビギナーにお奨めの一枚」--暇なざれごと

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