【本】科学と非科学の間2010/09/02

『科学と非科学の間 超常現象の流行と教育の役割[改訂 増補版]』安斎育郎著(かもがわ出版)
超能力をはじめ、UFO、UMA(未確認動物)、占い、霊など世の「超常現象」を科学的に検証・批判する本はいくつも出ているが、この安斎先生は、自身を「科学至上主義者ではない」としたうえで、それらを実証的に検証しているという点でかの大槻センセイよりも評価が高いようだ。
なにしろこの安斎先生は筋金入りのマジシャン(素人だけど)らしく、教える大学でも「『超常現象』を体験したときのインパクト以上のインパクトを与えることが有効」として、「教室で学生によって任意に選ばれたトランプを、電話帳から学生によって人気に選ばれた市民に電話で当ててもらう」といった実演をしているというが、ええっ、コレ見てみたい!( ^ ^ ;
さらに、じつは本書で一番面白かったのは最終章で、NHK人間講座「だます心 だまされる心」 で安斎センセイが実演したさまざまな「超常現象」を紹介している部分。これも見てみた~い!(笑)
全体としては「科学至上主義者ではない」点を強調しすぎるあまりか、超常現象トンデモ支持者への弁舌もそう鋭くなくユルい感じだし、副題にもある本書のキモである「教育」の部分も、それほど突っ込んだ論考になっていない…ので、余計に先生の「実演」部分に惹かれた次第。ぜひ、映像版の出版を期待します!( ^ ^ ;

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