【映画】アカルイミライ2010/09/01

『アカルイミライ』(2002年・監督:黒沢清)
ホラーを撮り、家族ドラマを撮り、というワタシの中では今ひとつ作風が結びきれない(修行が足らん!まあ、映像派には間違いないだろうけど)クロサワ監督のホラーじゃない人間ドラマ。弟分である主人公(オダギリジョー)の「身代わり」に殺人を犯してしまう浅野忠信。彼の、5年間音信不通だった父(藤竜也)と、オダギリが出会い、擬似家族としてゆっくり再生へ向かう…という物語なのだ、が。
浅野の飼っていた(毒)クラゲが重要なファクターとして再三登場するが、その浮遊する姿に息苦しい現代の若者像をダブらせるというのも…何だかベタな( ^ ^ ; 。高圧的な工場長、生活感のない父親、絵に描いたような親子断絶、ありえない○○○の大群と、寓話劇として観るべきなんでしょうなこの作品は。まるでこれから映画が始まるかのようにく登場するラストの若者たち(おっ、松山ケンイチがいる。)もまた、それぞれの曖昧な「ミライ」ということか。
最新作の『トウキョウソナタ』はもうちょっと地に足が着いた家族ドラマだったけどネ。なんだかレビューになっていない(>_<) 曖昧な印象。

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